さてさて、大分時間が空いてしまいましたが、前回の続きです。
昼間は働きながら、夜はスペイン語の学校に通う生活を続けていましたが、そろそろ資金もたまってきたので、スペイン滞在へ向けて動き始めようと思い、インターンシップ制度に申し込みました。
この制度は、スペインやその他の国で働きながら、現地のご家庭にホームステイ出来る制度で、単に語学留学するよりも格段に語学レベルも上がりますし、その国の文化や習慣などを理解するのに役立つ制度です。
申請をすると、すぐに手配が整い、スペインのアンダルシア地方のとある小都市への滞在が決定しました。
現地でお世話になるご家庭に挨拶状も出し、公立小学校で日本語と日本文化を教える非常勤講師としての仕事も決まったのです。
あとは、出発まであと少しお金を貯めなければと思っていた矢先、語学学校のお友達に、学校が主催する「スペイン語スピーチコンテスト」に出場してはどうか?と勧められたのです。
なんと優勝したら、スペインの大学に1年間留学出来るのだとか!(もちろん無料で)
自分でお金を払ってインターンシップ制度に行くのであれば、こっちで優勝して行った方がいいよ、と説得されたのです。
優勝する自信は無かったものの、あまりにも勧めらるので、とりあえず申し込んでみようかなくらいの気持ちで、そのスピーチコンテストに出場することにしたのです。
その結果・・・・。
ほとんど準備もしていなくて突如出場を決めたのに優勝出来るほどは甘くなく、しかしなんと!
3位を獲得したのでした。
3位はキューバ賞。
キューバに関係する様々なグッズなどを頂いて、それはそれで満足して帰宅したのですが。
次の日、協会より連絡が入り「2位の人がメキシコ留学を辞退されました。ですので、3位のあなたに留学の権利がまわってきましたが、どうされますか?」と・・・。
いや、つまり、2位の賞品も3位の賞品も、両方もらえるってことですね!?
1位のスペイン留学は逃したものの、これはラッキーなのではないか?と思いまして、スペインへのインターンシップの方をキャンセルして、急遽、メキシコ留学に行くことになったのです。
実はそれまで、スペインに行くことしか考えていなかった私は、メキシコについてはほとんど知識もなく、同じスペイン語ですから、言葉の面では問題はないだろうとは思いましたが、今となっては我ながら、よく行ったなあと思います。
ということで、人生何が起きるか分かりませんね。
あの時、予定通りにスペインへと働きに行っていたら、どんな人生になっていたのでしょうね?
とまあ、このような経緯で、私はメキシコへと旅立ったのでした。