さてさて、日本でスペイン語スピーチコンテストに出場し、メキシコ留学への機会を得た私は、一度も行ったことのないメキシコへと旅立ちました。
若いって素晴らしい。というか、無謀・・・。
今思えば、よく行ったな、という感じですね。
現地に住んでいる日本人の方を紹介してもらい、まずはその方を訪ねました。そして、その日本人の方の知り合いのメキシコ人家庭にホームステイすることに。
留学する学校は、お金持ちの子女達が通う私立大学。そこで、どんな学科を選んでもいいですよと言われたのですが、あんまり難しいことは分からないですからね(汗)。一番楽しそうな「観光学科」を選びました。
そして、観光学科の1年生のクラスに入れてもらって、一緒に勉強することになったのですが、いやはや、ほんと、無謀ですよね。メキシコのこと、何にも知らないで突然行ってしまったので、歴史やら地理やら、ちんぷんかんぷんです。
それで、外国人が通う語学コースに通わせて欲しいと頼んでみたのですが、そこではスペイン語のレベルが私には低すぎるということで却下され・・・。しょうがないので、頑張って観光学科でやっていくことになってしまいました。
まあしかし、授業内容は全然分からないながらも、日常生活を100%メキシコ人だけに囲まれて過ごす毎日の中で、スペイン語はしっかりと上達していきました。
料理のクラスやフランス語のクラスなどでは、結構楽しめましたし、観光学科ならではの観光地への研修旅行なんかもありましたので、クラスメイト達と旅行することも出来て、ジャングルの中をラフティングで川下りして野生のインコの群れを見たりなどという日本では到底経験できないようなことも体験出来ました。
大学のクラスでというよりは、日常の生活全般を通して、生きたスペイン語を学べた、という感じです。
観光学科のクラスメイト達は、英語やらフランス語やら語学に堪能な子たちが多かったので、それもすごく良かったですね。
えーと、あとは、汚い言葉(スラング)もいっぱい覚えました。(図らずも!)
だって、勝手にみんな教えてくれるんですよね。多分、面白がってたんだと思うんですけど(汗)。
メキシコは、正直言って治安はあまり良くないです。
なので、夜出かける時には友達が車で送ってくれることがほとんどでしたし、この界隈には近づいちゃだめだよとかって教えてくれたり。まあ、安全に生きるためのコツみたいなものがあるんですよね。
ちょっとは怖い思いもしましたけど、盗まれたりだとか危険な目には合わなかったので良かったです。
あとは、やっぱり貧富の差が半端無いのは、日本とは大きく違うところです。
そういうカルチャーショック的なこともありつつ、良い経験が出来たメキシコ留学でした。
スペイン語の勉強的には、結論を言うと、日本人のいない環境で、その国の言葉だけを話しながら生活する。これが最も手っ取り早く語学を習得できる方法です!
このような生活を送ると、完全に耳が慣れます。
そのうち、日本語を聞いてもスペイン語に聞こえる、みたいな現象が起きますよ。(笑)
とは言え、なかなかそういう状況を作るのって、普通は難しいですよね。
せっかく語学留学をしても、日本人とばかり交流してしまったという残念な話もよく聞きます。
兎にも角にも、やっぱりネイティブの人と沢山交流を持つというのがすごく大事なんだと思います。
今はインターネットもありますので、日常的にネイティブスピーカーと交流する環境は簡単に作れます。
チャットとかメール交換とかでもいいと思うんですよね。
積極的にネイティブのお友達を作ってみてくださいね!